人間の寿命は120歳?それとももっと生きられる?

優れた衛生環境や高度な医療技術などが重なり、世界一の長寿大国となった日本。外国でも平均寿命は急速に伸びており、このままだと21世紀中に人類社会は過去に1度も経験したことがない超高齢化社会に突入することが予想されています。

 

では、このまま医療技術がさらに発展し続ければ、人間は将来何百年も生きることができるのでしょうか?この問いに対する答えは、未だに明らかになっていません。 「人間の寿命は120歳?それとももっと生きられる?」の続きを読む…

老化現象は防止できる?

高齢者は若い人と比べて体力や身体機能で著しく劣るのは当たり前のことであると我々は考えがちですが、最近の研究によれば、必ずしもそうとは言えないことが明らかになっています。今まで生理的な老化現象、すなわち不可避な老化現象として考えられてきたことも、実はある程度防げることがわかっています。

 

 

耐糖能と加齢

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が組織に効率よく取り込まれず、血中に停滞してしまう病気のことです。インスリンというホルモンの作用が低下するため、糖尿病になります。この状態は、動脈硬化を著しく進めてしまいます。今までは高齢者は糖尿病の有無に関係なく、インスリンが効きにくく、食後は高血糖になりやすいと考えられてきました。

 

 

しかし、糖尿病は若い人でも肥満や運動不足、食事の過剰摂取などを続けているとかかるものです。高齢者は運動不足や肥満になりやすいですが、高齢者でも定期的に運動をしていて、節制している人は糖尿病にかかりにくいこともわかっています。

 

 

耐糖能低下が加齢現象そのものなのか、それとも加齢に伴う生活習慣の変化が原因になっているのかは、現時点ではよくわかっていませんが、最近の研究では、老年期のインスリンの低下は、加齢だけでは説明できず、むしろ生活習慣の変化によるところが大きいことが明らかになっています。つまり、インスリンの低下は誰にでも起こる老化現象ではなく、生活習慣を適切なものに保っていれば防げるということです。もちろん若いころとまるっきり同じ体でいる、というのは難しいかもしれませんが、生活習慣次第で老化をかなり遅らせることができるというわけです。

 

 

このように、従来は単なる老化現象と思われていたものの、実は老年期の生活習慣が大きく影響する病気はたくさんあります。

 

 

たとえば、骨粗しょう症はその一例です。骨というものは基本的に、年齢を重ねれば重ねるほど弱くなります。骨を構成するカルシウムの成分が、減少していくからです。特に女性はその傾向が強く、骨粗しょう症にかかりやすいといわれています。

 

 

骨粗しょう症が進むと、ちょっとした衝撃でも骨折してしまうようになります。老年期の骨折は快適な生活を損なうだけでなく、場合によっては寝たきりや落命の原因ともなりえます。

 

 

骨は男女ともに20代後半~30代あたりで減少し始めます。さらに、女性は閉経期を過ぎるころから、そのスピードが加速していきます。これ自体は誰にでも起こる老化現象です。

 

 

一方、それとはべつに予防可能な因子もあります。骨は加齢とは別に、喫煙、飲酒、カルシウムの摂取不足などでも減少していきます。これらの悪因を持つ人は、そうでない人よりも骨が減少するペースが速くなります。悪因を持たない人は年をとっても比較的高い骨密度を維持することができますが、複数の悪因を持つ人は比較的若いうちから骨粗しょう症に悩まされることになります。

 

 

また、心臓の働きも生活習慣が大きく影響します。人間の臓器は通常、加齢とともに縮んて行きます。この法則に従わないのが心臓です。高齢者の心臓は、若い人と比べて大きいです。高齢者は血圧が高く、その高い血圧に対抗するためには心臓を肥大化させるしかないからです。

 

 

心臓が1分間に拍出する血液の量を心拍出量と言います。以前は、加齢とともに心拍出量は直線的に低下するものであると考えられていましたが、現在は活動的な高齢者の心拍出量は下がりにくく、そうでない高齢者は下がりやすいことが明らかになっています。

 

 

さらに老化は精神認知機能にも及びます。記憶力、記銘力は年を取るとともに衰え、さらに高次の機能である言語、推理、洞察、空間認知機能も徐々に減退していきます。しかし、これらの機能も加齢以外の要素に影響されることが明らかになっています。

 

 

このように、加齢以外の因子は人間の老化スピードに大きく影響を与えます。しかし、その一方で加齢が全く体に影響を与えないわけではないこともれっきとした事実です。避けられない老化も確かに存在するのです。

 

 

たとえば、年を取ると誰でも臓器が固くなります。大動脈や心臓の中にコラーゲンが増えると、男性度が減少し、硬くなります。そうすると最高血圧は上がり、最低血圧は下がります。硬くなった心臓は収縮する分には問題はないのですが、拡張はしずらくなります。その結果心房に負担がかかります。高齢者に心房性期外収縮や心房細動などの不整脈が多いのはそのためです。

 

 

また、高齢者の身体は恒常性が低いです。恒常性とは、血圧、体温、体液量などが変化した場合に、それをもとの状態に戻そうとする力です。老化した身体は数値を正常に保つ力が弱いため、各臓器の機能が一度変化してしまうとなかなか元に戻りづらいといわれています。こうした身体の機能の低下は、高齢者の病気や薬剤の反応が変化する原因となります。

 

 

防げない老化はどうしようもありません。せめて防げる老化を防ぐように頑張りましょう。

認知症の介護・ケア

近年、認知症患者は増加傾向にあります。現在、認知症の人は日本に約300万人いると考えられています。この数字は20年後の2035年にはい約445万人になることが予想されています。85歳以上の人の4人の1人は認知症とも言われており、もはや国内全体の問題と言っても差し支えないでしょう。 「認知症の介護・ケア」の続きを読む…

生理的な老化現象とは?身体機能はどうなる?

高齢者になると次第に体の各部分の機能が低下してきます。
以前はこうした現象はすべての人間に対して怒るものだと考えられてきましたが、こうした生理的な廊下にはかなりの個人差があることがわかってきています。

 
老化現象自体は誰にでも起こるものといって差し支えありませんが、その表れ方や度合いはバラバラです。70歳で認知症になってしまう人もいれば、80歳を超えても自立した生活を送れる人もいるのはそのためです。

 

 

たとえば、認知能力。老化は精神認知機能にも及びます。
最も顕著なのは記憶力の減退です。そして、言語や推理、洞察などの機能も次第に衰えてきます。衰えが来ること自体は仕方のないことであり、一見避けられないことのようにも見えますが、実はこの認知機能の廊下も、加齢以外の影響に大きく左右られます。

 

 

それは栄養や教育の因子。特に教育の影響は大きく、教育レベルが同程度の集団で限って言えば、認知能力テストの結果は加齢の影響を受けないということがわかっています。

 

 

逆に、同じ年齢の場合は教育歴が高い人の方が高い点数を獲得します。
しかし、幼少期に受けた教育レベルが低かったからといってあきらめる必要はありません。認知能力は大人になってから、あるいは高齢者になってからも鍛えることができるためです。

 

 

また、心臓や肝臓などの臓器も加齢の影響を受けます。
人間のほとんどの臓器は年を取るにしたがって小さく収縮していきます。
しかし、唯一心臓だけは年をとっても収縮せず、逆に肥大化します。
なぜならば、年を取ると血圧が高くなり、それにこうして全身に血液を送る必要があるためです。

 

 

心臓が1分間に排出する血液の量を心拍出量と呼びます。
以前は心拍出量は加齢とともに直線的に低下するものであると考えられていました。

 

 

しかし今では、日常生活を活動的に行っている高齢者は、そうでない高齢者と比べて心拍出量の低下が少ないことが明らかになってきています。

 

 

骨も加齢とともに弱くなります。骨を構成するカルシウムなどの成分の密度が少なくなり、スカスカになるためです。特に女性は骨密度が小さくなりやすいです。
骨密度の低下は時には寝たきりの原因となってしまうこともあります。

 

 

骨密度の低下自体は誰にでも起こり得るものですが、ある程度予防は可能です。
喫煙、飲酒、カルシウム不足などの因子は、加齢以上に骨密度を減少させます。逆に考えれば、こうした因子を取り除き、健康的な生活を送っていれば、加齢以外の影響を受けないため骨密度の減少スピードは緩やかなものになります。

 

 

これらのことからもわかるように、老化が進むこと自体は不可避ですが、廊下のスピードを遅らせることは可能です。健康的な生活を心がけて、健康寿命を延ばしてください。

健康寿命2014市町村別ランキング!厚生労働省と平均寿命の関係は?

人がどれだけ生きられるかの指標になるのが平均寿命です。
日本の平均寿命は世界に類を見ないほど長く、現時点では世界一です。
2013年は日本人男性の平均寿命が80.21歳を超えるなど、その寿命はどんどん長くなっています。

 

 

平均寿命が延びること自体は衛生環境と医療水準が優れているあかしでもあり、
歓迎すべきことなのですが、一方で平均寿命の延びは社会保障費の増大、介護疲れなどの新たな問題を引き起こすようになりました。

 

 

そこで厚生労働省をはじめとする各団体が注目しているのが健康寿命という指標です。
健康寿命とはその人が自立した生活が出来る生存期間のことです。
たとえば、平均寿命が80年で、平均介護期間が10年間だった場合、健康寿命は80-10=70年となります。

 

 

健康寿命が長ければ長いほど介護に必要な時間が低くなり、世の中の介護にかける労力が減ります。
そうなれば必然的に医療費も抑制されますし、介護者も他のことに使える時間が増えて万々歳です。

 

 

しかし、現時点では健康寿命を延ばす取り組みが必ずしも成功しているとは言えません。
厚生労働省の調査によれば、2013年のわが国の健康寿命は、男性が71.19歳(対2010年比+0.78歳)、女性が74.21歳(同+0.59歳)でした。

 

 

一方、同年の平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳となっています。
つまり、介護が必要な期間は男性で9.02年、女性で12.40年というわけですね。
もちろん平均値なので一概にこの期間介護が必要になるわけでもないですが、
このくらい介護のお世話になる可能性があることについては覚悟しておかなければならないわけです。

 

 

介護の負担を減らすには健康寿命を平均寿命に近いところまで押し上げる必要があるのですが、では健康寿命を延ばすにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

健康寿命を増やすためのキーワードとして取り上げられるのが「テクテク・カミカミ・ニコニコ・ドキドキ」といわれています。

 

 

テクテク=歩くこと、適度な運動
カミカミ=よく噛むこと、適切な食事
ニコニコ=笑顔、心の平穏
どきどき=適度に興奮すること

 

 

という意味です。一見難しそうに見えますが、別に運動はプロスポーツ選手並みの激しいものを求めてるわけでもないですし、果たそうと思えば結構簡単にできるものばかりです。

 

 

しかし、仕事を辞めてしまうとなかなか動く機会がないのもまた事実。
中には仕事が生きがいでいっ生涯続けたいという人も居るでしょうが、
仕事は嫌いだけど健康寿命は伸ばしたいという人はどうすればいいのでしょうか。

 

 

一番いいのはとにかく外に出ることです。家の中には刺激も運動もありません。
外に出て何かが行えばとりあえず適度な運動にはなりますし、心躍る何かに遭遇できるかもしれません。

 

 

特別なところへ行く必要はありません。近所のスーパーでも、デパートでも、
遊園地でも何でも構いません。いろいろな人と交わればそれだけ脳も刺激されます。
退職したからと言って毎日家でゴロゴロするようなことはせず、出来るだけ刺激を求めましょう。

 

 

ちなみに、2013年都道府県別健康寿命ランキングトップ5は
1静岡県
2愛知県
3群馬県
4茨城県
5宮崎県

ワースト5は
1大阪府
2長崎県
3高知県
4青森県
5福岡県

となっています。

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平穏に暮らしていると忘れがちですが、人というものはいつか必ず死にます
浮世でどんなに成功を収めて、いくら金や名誉や地位を持っていようが、
今の技術ではどんなに延命が治療しても120歳ぐらいまでしか生きることが出来ません。

 

 

どのように死ぬかということは、どのように生きるかと同じくらい大切なことだといえます。
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