医原病の種類と例

医療行為が原因となって起こる病気や障害を医原病といいます。不適切な薬剤の投与による副作用や、医師の検査、態度、説明などに起因する医原性神経症など一口に医原病と言っても様々な種類のものがありますが、医療行為に端を発するという点では一致しています。 「医原病の種類と例」の続きを読む…

ホルモンの働きとは?どんな病気から守ってくれるの?

人間の身体は絶えず変化する外部環境に適応し、外敵から身を守るために様々な方向に進化してきました。我々の身体は神経系内分泌系免疫系の3つがそれぞれ相互に働きかけながらバランスを保つことによって体調を調整しています。

 

たとえばの話になりますが、精神的なストレスはホルモンの分泌量を変化させます。ホルモン系の異常は神経系や免疫系にも影響を与えます。ホルモンの適切な分泌は体調を管理するうえで非常に重要といえます。

 

ホルモンとは、内分泌器官(視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、生殖器など)で合成、分泌て、血液を介して体中に巡り、特定の期間で効果を発揮する物質です。体内に存在するホルモンは非常に微妙ですが、これが我々の健康状態を大きく左右しているといっても過言ではありません。

 

現在ホルモンと認められている物質は約50種類存在しており、性ホルモン、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、カテコールアミン、その他に分類されます。作用はまちまちですが、主に以下の機能を担っています。

 

成長と成熟の調節
ストレスに対する防御
エネルギー代謝の調節
生殖機能の調節

 

我々が生きて行くには多くのエネルギーが必要です。また、緊急時に備えてそのエネルギーの一部を備蓄しておくことも大切です。さらに組織がうまくいくためには血液中の電解質、糖分、脂質などが一定の濃度を保つ必要があります。これらの調整を行うのがホルモンの仕事といえます。

 

ホルモンの病気には

 

分泌量の異常
分泌時期の異常
以上ホルモン分泌
ホルモンの作用の異常
2次的なホルモン異常
その他

 

があります。中でも多いのは分泌量の異常であり、さらに過剰な分泌(機能亢進症)と過少な分泌(機能低下症)に分類できます。たとえば、内分泌組織に腫瘍(良性・悪性問わず)ができると、過剰にホルモンが分泌される場合が多いです。また、バセドウ病のように抗体によって内分泌組織が刺激されても、機能亢進症場がおきます。

 

逆に機能低下症は手術や血管障害、感染などでホルモンの産生が阻害されることによっておこります。先天的に内分泌組織が欠損していることもありますが、例としてはあまり多くありません。

 

ホルモンの病気は多数存在しており、障害があるホルモンの種類によって症状もまちまちです。診断は症状、病歴、所見などから決まります。検査は血液検査や尿検査が一般的に行われます。血液中のホルモン濃度が高い場合は機能亢進症、低い場合は機能低下症が疑われます。

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薬疹と蕁麻疹の違いは?治療法はステロイドや抗生物質

症状

薬疹は蕁麻疹と症状こそ似ていますが、根本的に違う病気です。蕁麻疹は物理的な刺激や温度、発汗などが原因で起こるものですが、薬疹は薬物の利用が原因で起こるものです。症状は発疹、水膨れ、脱毛、かゆみ、しこりなどです。薬疹は症状によって固定薬疹スティーブンス・ジョンソン症候群薬剤性花瓶症候群などに分類することができます。

 

 

固定薬疹とは、ある特定の薬物を摂取すると、すぐに皮膚の異常が現れるものです。治ると色素沈着になりますが、その後再び同じ薬を摂取すると同じ部位に同じ症状が現れます。

 

 

スティーブンス・ジョンソン症候群とは、薬を摂取すると体に赤い発疹が現れて、その後全身に広がる病気です。目や外陰部などにも同様の症状が現れ、発熱、倦怠感、関節痛などを伴います。重症化しやすいので早めの治療が必要になります。

 

 

薬剤性花瓶症候群は、薬を摂取してから比較的長い時間(1か月程度)がたってから発症するタイプの薬疹です。皮膚に赤い発疹が現れて、高熱が出てリンパ節が腫れます。

 

 

原因

薬疹は薬のアレルギー反応で皮膚に発疹ができるものです。薬疹を予想するのは難しく、発症して初めてアレルギーがあることがわかるのが一般的です。薬疹が起こる薬剤や様々ですが、睡眠薬、下剤、抗生物質、解熱剤などで出やすいといわれています。処方薬だけでなく市販薬でも薬剤が出ることがあります。

 

 

基本的にはじめて飲んだり注射されたりした薬剤で薬疹を起こすことはありません。二度目以降の接種時に発症します。一度薬疹を起こした場合、そのことを体が覚えてしまうので、薬疹を覚えた薬は基本的に二度と使ってはいけません。どうしても使わなければならないという場合は、服用後薬疹が出ないか注意深く観察し、症状が現れた場合はすぐに病院で診察を受ける必要があります。

 

 

薬を多数服用している場合はなかなか原因が特定されないこともあります。過去に長期間服用していて問題がなかった薬でも、突然症状が現れることがあります。

 

 

治療

まずは血液検査やリンパ球幼若化試験などで薬疹の詳しい原因を突き止めます。
まずは疑わしい薬の服用を中止します。薬疹の程度が軽い場合は、これだけで軽快・自然治癒することが多いです。
それだけで自然治癒までたどり着かなかった場合は、症状に応じて抗ヒスタミン剤やステロイド剤などを服用します。重症の場合、入院してステロイド剤の天敵静脈注射が行われることもあります。

 

 

ただし、ステロイド剤は極めて有効な薬である反面、使い方が難しいのでほかに適切な治療方法がない時以外はあまり推奨されません。

脳や脊髄、神経の病気

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内臓脂肪型肥満の原因と判定とは?

内臓脂肪型肥満とは、肥満のタイプの一つです。

 

 

肥満は大きく分けて皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分類できます。皮下脂肪型肥満は皮下組織に脂肪が大きく蓄積されている状態です。主に女性に見られるもので、下半身の肉付きがよくなることから「洋ナシ型肥満」と呼ばれます。内臓脂肪型肥満と違い動脈硬化を進行させる心配はありません。

 

 

それに対して内臓脂肪型肥満は内臓組織に脂肪が大きく蓄積されている状態です。主に男性に見られるもので、おなか周りが大きくなりやすいことから「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。BMIが25未満で、見た目には太っていないのにもかかわらず内臓脂肪が蓄積していることもあります。これを「隠れ肥満症」といいます。

 

 

皮下脂肪型肥満か内蔵脂肪型肥満かを判断することは簡単ではありません。
CTスキャンをとればわかりますが、定期的にCTスキャンを受けるのは現実的な話ではありません。
ウエストの太さで判断するのが一般的です。内臓脂肪型肥満の判定基準は男性で85cm、女性で90cmです。

 

 

ところで、そもそも肥満とはなんなのでしょうか。
簡単に言えば体脂肪が多い状態ですが、体脂肪量を日常的に計測する人はあまりいないのではないかと思います。スポーツ選手でもない限りは体脂肪量と体重はおおむね創刊しますので、実用的な指標として体脂肪が使われています。肥満の測定につかわれることが多いのがBMIです。

 

 

BMIとは体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったものです。たとえば、身長175cm、体重70Kgの人のBMIは70÷(1.75)2=22.8となります。

 

 

日本肥満学会では、この指数が25以上になっている状態を肥満と呼ぶことにしています。一方、標準的なBMIを22としています。この22という数字は、調査から最も病気が発生しにくいことがわかっています。

 

 

逆に言えば、標準体重を求める際には、身長(m)を2乗したものに22をかければいいことがわかります。
たとえば、身長175cmの人の標準体重は(1.75)2×22=67Kgとなります。

 
体重はその時々の体の水分量にも左右されます。体重はいつも同じ条件で測定すると、このブレを減らすことができます。1Kg程度の上下であれば、体重については「変化なし」と考えていいでしょう。

 

 

内臓脂肪型肥満は皮下脂肪型肥満よりもさらに危険なので、改善することが重要です。
内臓脂肪型肥満は高血糖・脂質異常・高血圧などにもつながります。
内臓脂肪型肥満を改善する方法はいろいろありますが、基本的には食事と運動をバランスよく行うことが大切です。特に食事には気を使いましょう。栄養素についてよく学び、バランスよく食べるようにしましょう。

ビタミン過剰症の症状は?対策は?

ビタミン欠乏症は比較的有名な病気ですが、それと魔反対のビタミン過剰症はそれほど知られていない病気です。
ビタミンAとDなどは過剰に摂取することにより、様々な障害を起こします。

 

 

ビタミンAを過剰に摂取すると、急性中毒症状として頭痛、嘔吐、脱力、嗜眠などの重篤な症状が現れることがあります。また、慢性的な症状として食欲不振、体重減少、めまい、不安感、脱毛などの症状が現れることがあります。
このような場合は直ちにビタミンAの服用を中止してください。

 

 

ビタミンDを過剰摂取すると、初期の段階では食欲不振、口渇、倦怠感、頭痛などが現れます。
その後悪心、嘔吐、下痢などが起こります。それでも過剰摂取を続けると、肺や心臓、皮膚、関節などにカルシウムが蓄積し、腎臓機能が低下します。場合によっては尿毒症を起こす恐れもあります。
このような場合は直ちにビタミンDの服用を中止してください。

 

 

ビタミンEはサプリメントsとして人気がありますが、過剰摂取をすると骨粗しょう症を起こす可能性があります。
骨粗しょう症とは骨の密度が低くなり、もろくなる病気のことです。もともとビタミンEはその他のビタミンと比べて過剰摂取になりにくいというのが定説でしたが、2012年の慶応大学のグループの研究により、ビタミンEの過剰摂取が骨粗しょう症を招くことが明らかになりました。

 

 

骨粗しょう症は高齢者のなる病気というイメージがありますが、最近はビタミンEの過剰摂取により若いうちから骨粗鬆症になる人が増えています。1日当たりのビタミンEの摂取量は6.5mg~7.0mg、上限は700㎎程度となっています。

 

 

ビタミンKは骨の意地や出血時の血液の止血などの役割があります。ビタミンK1とビタミンK2に関しては大量に摂取しても毒性がないことが報告されていますが、合成品であるビタミンK3は人体に悪影響があることがわかっています。

 

 

ビタミンK3を過剰に摂取すると、溶血性貧血、高ビリルビン血症、核黄疸を引き起こします。
通常の食事でビタミンK3が過剰になることはほとんどありませんが、サプリメントでは過剰に摂取することが可能になっているので注意が必要です。

 

 

なお、ビタミンKは腸内細菌によって作られるほか、いろいろな緑黄色野菜にも含まれているため、日常生活の中でビタミンKが不足する心配はほとんどありません。ただし、抗生剤を長期間飲み続けている人では、体内の腸内細菌からの供給が不十分になるため不足する場合があります。

 

 

ビタミンAとビタミンD、ビタミンE、ビタミンKはいずれも脂溶性のビタミンであり、取りすぎると体内に蓄積します。
それに対してビタミンB,ビタミンCなどは水溶性ビタミンであり、通常はとりすぎても尿と一緒に排泄されるため問題ないことがほとんどです。