三大がんである「肺がん」「胃がん」「大腸がん」は予防できる?

医療技術の進展により、がんは不治の病ではなくなりつつありますが、一方で高齢化、長寿化の進展により、一生涯のうちにがんに罹る患者の割合は増えています。現時点で一生涯のうちに1回以上がんになる確率は男性で54%、女性で40%となっています。

殆どの人は50歳を超えてから発症するので若いうちからあまり過剰に心配する必要はありませんが、健康に長生きしたいのならば十分に気をつける必要があります。 「三大がんである「肺がん」「胃がん」「大腸がん」は予防できる?」の続きを読む…

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がんの縮小手術の実態

がんの手術をする際に切り取る範囲は、以下の3点を基準に決められます。

  1. がんの進行具合と、手術をすることによって治る見込みの大小
  2. 手術自体の安全性
  3. 手術をしたことによる機能の障害と、その回復の見込み

現代ではこれらのことを十分に考慮した場合、ほとんどのケースにおいて標準手術(標準術式)が採用されますが、この標準手術よりも規模を縮小した縮小手術が行われることもあります。では、縮小手術とはいったいどのような手術なのでしょうか。 「がんの縮小手術の実態」の続きを読む…

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がんの治療はどのようにして行われるか

がんの治療方法は、おおきく局所療法全身療法の二つに分けることができます。局所療法と全身療法の違いは、がんを治療するための一部を切り取るか、全身に対して治療を施すかです。がんがまだ小さいときは局所療法を、大きくなってからは全身療法を採用するのが一般的です。 「がんの治療はどのようにして行われるか」の続きを読む…

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がんの診断方法とは?

がんの診断は様々な方法を組み合わせて行います。いつごろから症状が現れていたのかという病歴、身体的症状の他に、血液検査、X線検査などが行われ、さらに内視鏡検査、超音波検査、超音波内視鏡検査、CT検査、MRI検査、PET検査、シンチグラフィー検査、細胞診、生検(組織診)などがおこなわれます。

 

 

様々な検査がありますが、この中で癌との確定診断を下すことができるのは生検です。ほかの審査はあくまでもがんの疑いがあるという診断を下すことができる検査であり、鴈が確定するわけではありません。

 

 

生検の結果は通常、グループ1~グループ5までの5段階であらわされます。グループ1が最もよく、グループ5が最も悪いです。

 

 

各グループの結果

グループ1:正常組織および異型を示さない良性病変
グループ2:異型を示すが良性と判定される病変
グループ3:良性と悪性の境界病変
グループ4:がんが強く疑われる病変
グループ5:がん

 

 

このうち、癌と確定するのはグループ5だけです。グループ5の病理報告でがんの確定診断に至ります。グループ4以下の場合は顔という確定診断は出ません。

 

 

また、細胞診の結果はクラス1からクラス5の5段階で表示されます。クラス1が最もよく、クラス5が最も悪いです。

 

 

各クラスの結果

クラス1:異型細胞がない
クラス2:異型細胞は存在するが悪性ではない
クラス3:悪性細胞が疑われるが断定できない
クラス4:悪性細胞の可能性が強い
クラス5:悪性細胞

 

 

現代の細胞診の検査はとても精度が高く、細胞診でクラス5が出ればまず悪性腫瘍と言って間違いないでしょう。しかし、それでも完全に正確な結果とはいえないので、きちんと生検を受けて癌なのかそうでないのかを確定させる必要があります。

 

 

遺伝子診断

癌の新しい診断方法として最近注目を浴びているのが遺伝子診断です。遺伝子診断とは、鴈に特徴的な遺伝子の異常を指標とし、鴈の発症前診断や微小転移の診断などに応用されるものです。たとえば、家族性大腸線種症は、一定期間で大腸がんになることがわかっています。

 

 

ただし、遺伝子診断はまだまだ発展途上の技術です。がんに特徴的な遺伝子異常がまだあまり発見されていないため、まずはそれらを発見する必要があります。その発見法の一つとして使われているのがマイクロアレイです。マイクロアレイは正常組織とがん組織の遺伝子の違いを一度に多数調べることができる方法です。

 

 

また、がんの遺伝子診断には倫理的・社会的な問題もあり、それらをどう乗り越えるかも考える必要があります。

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そもそもがんとはどんな病気なのか2

人間の体は多数の細胞からできています。正常な細胞は都合に応じて増えたり、増えるのをやめたりします。増えた部分が脱落し、減ることもあります。皮膚や腸管の細胞などはいったん増えた後、古くなった順に脱落して減っていきます。私たちの体にはこうした細胞の増減を監視する機能があり、異常な細胞が増えることを抑えたり、取り除いたりすることによって正常を保っています。

 

 

しかし、異常な細胞がこの監視の目をすり抜けてしまうことがあります。こうした異常な細胞は何年にもわたって勝手に増え続け、周囲の組織を壊したり、本来がんの塊がない組織で増殖したりします。

 

 

がん細胞の誕生

正常な細胞の中には、がんを発生させる因子が含まれています。正常な細胞の遺伝子が傷つくことにより、がん細胞が発生します。これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い時間をかけて徐々に誘発されるものです。正常な細胞に異常が起こるとその細胞が増殖し、そこに再び異常が起こってさらに早く増殖する、といった感じですね。こうしたことの繰り返しによってがん細胞は完成します。

 

 

がん遺伝子とがん抑制遺伝子

遺伝子が傷ついたときに、細胞増殖が続くこともあれば、細胞増殖が止まることもあります。
細胞増殖を促してしまう遺伝子をがん遺伝子、それを抑制するものをがん抑制遺伝子と呼びます。
がん抑制遺伝子の中でも特に重要といわれているのが「p53遺伝子」、「RB遺伝子」、「MLH1遺伝子」です。それぞれ細胞死の誘導、細胞増殖の抑制、DNAの修復に重要な働きを持ちます。

 

 

がんの進行具合

がんはその進行具合によって早期がん、進行がん、末期がんに分類できます。
後者になるにつれて治療は難しくなり、死亡率は上がっていきます。胃がんや肺がんの場合、早期がんの時点で発見できれば治療することはそれほど難しいことではなくなってきています。

 

 

とはいえ、早期がんの時点では自覚症状がないことも多く、気が付くことは簡単なことではありません。
早期がんを発見するためにはやはり健康診断が有効です。人間ドッグならばさらに精度は上がります。
若いうちはそれほど気にする必要はないかもしれませんが、中年と呼ばれる年齢に差し掛かったら必ず毎年1回は健康診断を受けるようにしましょう。自営業者などは会社が行う健康診断を受けられないので自費で受けることになり大変ですが、がんの治療で何百万ものお金と多大な時間を払うよりは健康診断にお金を使ったほうがずっと有益なはずです。

 

 

情報収集

がんに関する情報はインターネットでも集めることができますし、書籍でも集められますが、やはり一番信頼できるのは医師です。がんに関する不安がある場合は、とりあえず医師に相談するようにしましょう。

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そもそもがんとはどんな病気なのか1

がんは日本人の死因第一位に当たるメジャーな病気の一つです。以前と比べればだいぶ直りやすくなった病気ですが、それでも危険な病気であることには変わりありません。がんと闘うためには予備知識が必要不可欠です。ここではがんに関する基本的な情報をいくつかお教えしていきたいと思います。

 

 

がんは誰でもなる可能性がある病気です。日本人の場合、2人に1人は一生の間に一回は顔になるといわれています。なぜここまで癌になる可能性が高いのでしょうか。理由は簡単で、日本人の寿命が延びたからです。がん以外の病気で亡くなる人が増えたことにより、相対的にがんになったり、がんで亡くなったりする人が多くなったのです。人はいずれ死ぬので、仮に今後がんが最も直りやすい病気になったとしても、その時はまた何か別の病気ががんにとって代わることでしょう。

 

 

がんはある程度予防できますが、完全に防ぐことはできません。食事や禁煙、運動などによってがんのリスクを小さくすることはできても、がんのリスクを0にすることはできないのです。このあたりはほかの病気にも言えることですね。

 

 

がんは別名悪性腫瘍とも言われています。腫瘍は体の一部の細胞が無関係に増殖を続けて塊になったものです。腫瘍には悪性のものと両性のものがありますが、より危険なものは悪性細胞です。
悪性腫瘍の特徴には以下のようなものが上げられます。

 

 

1.自律性増殖:自律的に勝手に増殖を続けて、止まることがない
2.浸潤と転移:周辺に染み出るように広がっていき、体のあちこちに飛び貸して新しいがん組織を作る
3.悪液質:がん組織が栄養をどんどん吸い取り、正常な細胞に栄養がいきわたらなくなる。

 

 

良性腫瘍は1の条件を満たしていますが、2と3の条件は満たしていません。増殖の速度も悪性腫瘍と比べればゆっくりであり、外科的手術で切り取ってしまえば再発することはありません。
発生個所によっては重篤な症状をきたすものもありますが、悪性腫瘍と比べると事後は良好です。

 

 

悪性腫瘍はさらにがん腫と肉腫に分けることができます。腎臓、呼吸器、皮膚、臓器などの悪性腫瘍をがん腫と呼びます。組織型の違いによってさらに扁平上皮がん、腺がん、未分化がんなどに分けることができます。なお、肉腫とは上皮以外の細胞にできる腫瘍のことです。

 

 

がんの治療は手術、薬物療法、放射線治療の3つに分類することができます。
手術は体への負担を少なくすることが望ましいとされています。術後の経過が良好な場合は、退院して外来で様子を見るというケースも少なくありません。

 

 

薬物療法は化学療法、ホルモン療法、分化誘導療法などが含まれます。
放射線治療は放射線によってがんを小さくするものです。がんの種類によって聞きやすさは異なります。

 

 

また、がんの治療のほかに、がんによる体と心の負担をケアする緩和ケアを同時に行うのが一般的です。がん患者は精神的にも疲弊することが多いので、心を折らせないようにすることが大切です。

 

続きます

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腎細胞がんの症状と転移は?

腎臓にできる腫瘍の中でも、尿のもとになる原尿が流れてくる尿細管の皮質から発生するがんです。
腎臓にできる腫瘍のほとんどは腎細胞がんです。

 

 

腎臓は肝臓と並び沈黙の臓器といわれており、障害されてもなかなか症状が出ません。
それは腎細胞がんの場合も同様であり、相当病状が進行しない限りは症状が出ません。

 

 
そのため、症状が出た時にはすでに手遅れ、ということも十分にあり得ます。
一方で、まだ癌が小さい状態の時に健康診断を受けたことで腎細胞がんが発覚、早期治療により事なきを得た人も少なくありません。腎細胞がんを防ぐ一番のコツはやはり健康診断にあるといえます。
腎細胞がんは左右の腎臓どちらにも同じ頻度で発生します。年齢的には50歳~70歳ぐらいの人がかかりやすく、
患者の男女比は3:1です。

 

 

原因

腎細胞がんの発生には遺伝的な要素があると考えられています。
人間の体内にはがん抑制遺伝子(がん遺伝子の逆で、がんを抑制する機能がある)があり、
それが何らかのきっかけで壊されたり、すっぽりなくなったりすることが腎細胞がんのきっかけになると考えられています。

 

 

また、長期にわたって透析を受けている人によく見られる後天性嚢胞性腎疾患があると、血液中の尿毒物質が原因で腎細胞がんを発生する確率が高くなることがわかっています。
そのほか、肥満症、高血圧症、心筋梗塞、アスベスト、喫煙、炭化水素の曝露なども危険因子と考えられています。

 

 

症状

多くの場合、症状は相当病状が悪化するまで出てきません。
それでも時には背中や腰の痛み、発熱、脇腹のしこり、血尿、食欲不振などが出ることもあります。
血尿は無症候性肉眼的血尿(目に見える血尿以外は特に症状がない)のが一般的です。

 

 

治療

腎細胞がんには通常の化学療法は効果がありません。また、放射線治療もまず行われません。
基本的には手術で治療を行います。以前は腫瘍ができたらその腎臓を周辺の脂肪組織とともに摘出するのが一般的でしたが、最近は技術革新によって腫瘍部分だけを小さく切除することが可能になっています。

 

 

腫瘍がない方の腎臓の働きに問題がある場合や、腎臓の両方に腫瘍がある場合に有効です。
ただし、この方法は再発のリスクもあるため、手術後には定期的な検査が必要になります。

 

 

腫瘍のある法の腎臓がなくなっても、もう片方の腎臓が通常通りに働いてくれる限り生活に支障は出ません。
ただし、体内の体液を外に出すためのチューブを一時的に入れておく必要があります。

 

 

手術の方法は開腹手術が一般的でしたが、最近は内視鏡下で腎臓を摘出することも多いです。

 

 

一部のがんには治療薬が有効なこともあります。最近は生物活性化を阻害するスニチニブなどの薬が用いられることがあります。

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