抗生物質とは何か。その副作用と市販品

抗生物質とは、病原微生物を殺す作用を持つ薬の中でも、特に「微生物が作った化学物質」のことをいいます。世界初の抗生物質は青カビから作られたペニシリンです。青カビは菌の一種であり、病原微生物を殺す作用があります。

 

 

近年は人間が科学的に病原微生物に対抗するための化学物質、すなわち抗生物質を作ることも可能になっています。これは抗生物質の定義である「微生物によって作られた化学物質」には該当しません。このような薬を抗菌薬といいます。

 

 

抗生物質の開発により、最近による病気が比較的容易に治るようになりました。以前は市の病気と言われていた結核や肺炎などの細菌感染に関する病気は、高齢者や重病人などのもともとの抵抗力が弱い人以外にとってはそれほど恐ろしいものではなくなりました。ウイルスに有効な抗生物質なども発見されており、世の中の数多くの病気が「治る病気」に変わりつつあります。

 

 

一方で抗生物質に抵抗力を持つ病原菌が表れたり、あるいは種類の異なる新型肺炎が登場したりと、病気の性質にも変化が見られます。また、抗生物質を利用すると過敏反応(副作用)を起こす人もいます。過敏反応では直後に激しいショック症状を示し、ぜんそくのような呼吸が表れて顔面蒼白となり血圧が下がります。場合によってはそのまま死亡してしまうこともあります。一方、投与直後には症状が表れず、しばらく経ってから蕁麻疹が表れる程度で済む人もいます。過敏反応と一口に言っても、その内容は様々なのです。一般的にはそこまで激しい過敏反応が起こるのはまれです。

 

 

こうした過敏反応を防ぐために、アレルギーの有無を事前にチェックするのが普通です。

 

 

また、抗生物質は一般的に風に効果があると考えられていますが、それは必ずしも正しいとは言えません。医師の間ではウイルス性の風に対して抗生物質を投与しないことが常識となりつつあります。

 

 

また、抗生物質をむやみやたらと使用すると「耐性菌」ができます。耐性菌とは同類の最近に対しては有効な薬剤が効かない菌のことをいいます。抗生剤を使いすぎると菌がそれに順応し、抵抗力を持ってしまうわけですね。使い時でもないのに抗生物質を使うのは真に慎むべきといえます。

 

 

とはいえ、抗生物質が治療に効果的な場面も少なくないのもまた事実です。抗生物質を利用するうえでは必ず決められた時間、用法、用量を守って服用しましょう。治った感じがするからと言ってすぐにやめてはいけません。通常、抗生物質は食後に摂取すべきとされていますが、食事がとれなかった場合でも普段食事をしている時間が過ぎたら服用するようにしましょう。

薬の過敏反応と依存性(習慣性)とは?

薬がその人にどんな作用をもたらすかは、実際に服用してみなければわかりません。人によっては、ごく少量でも副作用を起こすこともありますし、逆に多めに使用しても何の反応もないこともあります。薬に対して過敏な反応を起こす原因のほとんどは先天性の特異体質ですが、中には薬物過敏症という病気が原因の人もいます。 「薬の過敏反応と依存性(習慣性)とは?」の続きを読む…

植物状態から回復することはある?脳死と余命

脳に障害が発生すると意識がなくなり、呼吸運動ができなくなることがあります。しかし、現代は非常にレベルの高い人工呼吸器があるため、この状態でもある程度、具体的には数年以上生きることもも不可能ではなくなってきています。この状態を植物状態といいます。

日本脳神経外科学会は、脳死を以下のように定義づけています。

1. 自力移動ができない。
2. 自力摂食ができない。
3. し尿失禁がある。
4. 声を出しても意味のある発語ができない。
5. 簡単な命令には辛うじて応じることもできるが、意思疎通はほとんどできない。
6. 眼球は動いていても認識することはできない。

植物状態と近い状態に、脳死があります。脳死とは、人工呼吸器をつけていても近いうち(数日~10日程度)に死亡することが確定しているものです。脳死は心臓や呼吸をつかさどる脳幹という全脳が障害されている状態であるのに対して、植物状態は脳幹は障害されておらず、大脳の障害にとどまっているという違いがあります。

世界のほとんどの国では、脳死が人の死とされています。しかし、日本の臓器移植法では、臓器を提供する意思がある場合に限って「脳死を人の死」としています。日本では「死」自体を定義する法律はなく、医師が呼吸停止、心臓停止、瞳孔反射の喪失を判断することにより死を決定することになっています。 「植物状態から回復することはある?脳死と余命」の続きを読む…

終生

健康管理のためのDHAサプリメントとは?亜鉛を飲む時間は?

亜鉛やDHAなどのサプリメントを摂取する日本人の数は年々増えてきています。厚生労働省が2001年に行った調査によれば、現在の日本人の17%、女性の23%がサプリメントを摂取していることが明らかになっています。サプリメントは上手に摂取すれば大変素晴らしいものですが、その手軽さの裏には落とし穴もあります。正しい知識を持って、正しい飲み方をするようにしたいものです。 「健康管理のためのDHAサプリメントとは?亜鉛を飲む時間は?」の続きを読む…

がんの診断方法とは?

がんの診断は様々な方法を組み合わせて行います。いつごろから症状が現れていたのかという病歴、身体的症状の他に、血液検査、X線検査などが行われ、さらに内視鏡検査、超音波検査、超音波内視鏡検査、CT検査、MRI検査、PET検査、シンチグラフィー検査、細胞診、生検(組織診)などがおこなわれます。

 

 

様々な検査がありますが、この中で癌との確定診断を下すことができるのは生検です。ほかの審査はあくまでもがんの疑いがあるという診断を下すことができる検査であり、鴈が確定するわけではありません。

 

 

生検の結果は通常、グループ1~グループ5までの5段階であらわされます。グループ1が最もよく、グループ5が最も悪いです。

 

 

各グループの結果

グループ1:正常組織および異型を示さない良性病変
グループ2:異型を示すが良性と判定される病変
グループ3:良性と悪性の境界病変
グループ4:がんが強く疑われる病変
グループ5:がん

 

 

このうち、癌と確定するのはグループ5だけです。グループ5の病理報告でがんの確定診断に至ります。グループ4以下の場合は顔という確定診断は出ません。

 

 

また、細胞診の結果はクラス1からクラス5の5段階で表示されます。クラス1が最もよく、クラス5が最も悪いです。

 

 

各クラスの結果

クラス1:異型細胞がない
クラス2:異型細胞は存在するが悪性ではない
クラス3:悪性細胞が疑われるが断定できない
クラス4:悪性細胞の可能性が強い
クラス5:悪性細胞

 

 

現代の細胞診の検査はとても精度が高く、細胞診でクラス5が出ればまず悪性腫瘍と言って間違いないでしょう。しかし、それでも完全に正確な結果とはいえないので、きちんと生検を受けて癌なのかそうでないのかを確定させる必要があります。

 

 

遺伝子診断

癌の新しい診断方法として最近注目を浴びているのが遺伝子診断です。遺伝子診断とは、鴈に特徴的な遺伝子の異常を指標とし、鴈の発症前診断や微小転移の診断などに応用されるものです。たとえば、家族性大腸線種症は、一定期間で大腸がんになることがわかっています。

 

 

ただし、遺伝子診断はまだまだ発展途上の技術です。がんに特徴的な遺伝子異常がまだあまり発見されていないため、まずはそれらを発見する必要があります。その発見法の一つとして使われているのがマイクロアレイです。マイクロアレイは正常組織とがん組織の遺伝子の違いを一度に多数調べることができる方法です。

 

 

また、がんの遺伝子診断には倫理的・社会的な問題もあり、それらをどう乗り越えるかも考える必要があります。

がん

在宅での看取介護ケアの方法

看取り介護とは、近い将来に死に至ることが確実な方に対して行う介護です。患者の身体的・精神的苦痛、苦悩をできるだけ緩和し、死に至るまでの期間充実した余生を送ってもらうことを目的にします。対象者の尊厳や意思を十分くみ取りながら、それでいて介護者に過度な負担がかからないような方法を家族や医師、介護士などが一緒に考えて(可能な場合は本人も)行きます。

 

 

誰もが納得できる最期を迎えるというのは難しいかもしれませんが、それでも少しでも理想に近づこうという気持ちと、現実と折り合いをつけられる胆力の両方が必要になります。

 

 

そもそも、1980年までは病院よりも家で亡くなる人のほうが多く、死は多くの人にとって日常のそばにあるものでした。しかし、その後国民皆保険制度の普及や医療制度・医療技術の革新などにより、日本人が最期を迎える場所は家ではなく病院になりました。その結果、死はまるで遠い世界で起きている非日常的な出来事になりました。

 

 

もちろん、国民皆保険制度の普及も、医療技術の発展も、長い間生きられるようになったことも、基本的には人類の英知の結果であり、とても喜ばしいことです。しかし、その副作用として我々は生命の尊厳、死を学ぶことができなくなってしまいました。今では家で亡くなる人は、全体の12%にとどまっています。

 

 

一方、最近は家で最後を迎えたいと望む人が増えてきているようです。少しずつですがそれを支援する枠組みも整いつつあります。現代は死に場所は病院や役所が用意してくれるものではなく、自分で用意するものです。もちろん、自分で考えた結果病院で死にたいと思うのならば、それも立派な選択の一つです。

 

 

理想的な死に方は元気なうちから決めておく必要があります。本を読む、インターネットを見る、人の話を聞く。どんな方法でも構いませんが、最終的には自分で決めます。

 

 

しかし、自分らしい死に方を見つけても、それを実行するための仲間がいなければどうしようもありません。家で死ぬことを望む場合、少なくとも家に往診してくれる医師や訪問看護士、ホームヘルパーなどを探しておく必要があります。亡くなったときは、家まできて死亡確認をしてもらえることを確認しておきましょう。

 

 

看取る側になった場合は、基本的な医療知識を身に着けておく必要があります。知識がなければ医師や訪問看護士が何を言っているのか理解できませんからね。わからないことがあったらその都度相談し、早めに疑問を解決するようにしましょう。

終生

認知症の介護・ケア

近年、認知症患者は増加傾向にあります。現在、認知症の人は日本に約300万人いると考えられています。この数字は20年後の2035年にはい約445万人になることが予想されています。85歳以上の人の4人の1人は認知症とも言われており、もはや国内全体の問題と言っても差し支えないでしょう。 「認知症の介護・ケア」の続きを読む…

介護と食事の関係性

食事は、被介護者にとっては特に重要な意味を持ちます。食事の量や質が適度に高まるにつれて、体の調子がよくなり、それがさらなる健康を生むことも多いです。

 

 

一方で食事は被介護者にとっては一仕事でもあります。健康な時には単なる楽しみだった食事をとることさえ、被介護者にとっては困難な場合があります。場合によっては適切な援助や工夫が必要になります。また、病気によっては食事制限が加わることもあります。制限が高い中でどのように高い満足度を得るかがカギです。

 

 

理想の食事の条件は、必要十分なエネルギーやバランスのとれた栄養素を摂取すること、また消化や吸収の良い食品を重点的に撮ることです。しかし、栄養バランス重視で作られた食事はえてして満足度が低いものです。誰が行ったかはわかりませんが、「健康に悪いものほどおいしい」「体にいいものは味気ない」のもまた事実です。

 

 

食欲があまりない時には、無理して栄養バランスのとれた食事をする必要はありません。それよりも、その時たべたいもの、食べられそうなものを食べたほうがいいです。食べたくないものを無理やり食べさせようとするのは逆効果です。

 

 

治したい、治るはずという前向きな希望を失っていると、食事ものどを通りません。心の面で被介護者をどう支えるかも食事の一部と考えてください。家族だけで支えるのは難しいので、医師や介護士などともしっかり連携を取りましょう。

 

 

一方で1日に最低限必要なカロリー、水分などを取らないと身体に障害が発生することがあります。特に高齢者や子供は体内に水分を蓄える機能が不十分で、脱水症状を発症しやすいので気を付ける必要があります。食べたくないという常態が一時で終わればいいのですが、それが続くとますます食欲を失うことになります。できる範囲で好きなものや飲み込みやすいものを摂取することも大切です。先ほど述べたこととは矛盾しているように感じられるかもしれませんが、このあたりのバランス感覚が介護をする上では求められます。

 

 

水分の摂取量は体格や年齢、季節などにもよりますが、最低でも1000mlは必要と言われています。あとは個人際に応じて各々が調整しましょう。無機質やビタミンの含まれたスポーツドリンクは水分を効率よく摂取できるのでお勧めです。

 

 

食事は家族と全く別のものにすると大変です。家族の食事を細かくきざんだり、薄味にするなどして、なるべく作る手間がかからないようにしましょう。市販の介護食などを使うのもおすすめです。

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