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輸血と血液型の関係、自己血輸血について


外傷を受けて出血が発生したり、手術中に出血したりした場合、あるいは貧血や血小板減少などの症状がある場合は、その患者に不足している血液を輸血します。輸血は現代医療には欠かせない行為の一つですが、他人の血液を体内に入れることにはリスクもあります。

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特に注意すべきは感染症の伝搬免疫反応です。日本は精度の高い方法で血液を検査しており、B型、C型肝炎ウイルス、エイズウイルスなどの危険性は依然と比べて著しく低くなっていますが、それでも100%安全というわけではありません。そのため、事前に自分の血液を採取しておいて、緊急時に輸血する自己血輸血も盛んにおこなわれています。

 

 

ABO血液型とRh血液型

輸血をする際にはまず、安全なのかどうかを確認することが大切です。まず大前提として、輸血する血液と患者の血液型は同じである必要があります。すべての人間の血液型はA型、B型、O型、AB型の4つに分類可能です。ABO式の血液型の他にもRh式血液型や、その他の血液型でヒトの血液を分類し、輸血用血液の選択をすることもあります。通常は輸血する血液と患者の血液を混ぜ合わせて、その適合を調べる交差適合試験を行います。

 

 

Rh血液型は1940年に発見された血液型の分類の一つで、赤血球の表面にRh抗原があるのがRh(+)で、ないのがRh(-)というように分類します。

 

 

日本の血液型の分布はおおむねA型:B型:O型:AB型=4:2:3:1とされています。Rh式の血液型については日本人ではRh(-)は1~2%、といちじるしく少なく、白人種の15%と対照的です。Rh(-)の人がRh(+)の血液を輸血された場合、1回目の輸血の際には問題ありませんが、その際に抗体ができて2回目以降の輸血は危険になります。したがって、Rh(-)の人にはRh(-)をはじめから輸血する必要があります。

 

 

またRh(-)の母親がRh(+)の子どもを妊娠したときは、母親にRh因子に対する抗体ができ、それが胎児に入って新生児の血球を破壊するような事態も起こりえます。この場合は生後すぐに血液の交換を行います。

 

 

もしRh(-)の輸血用血液が必要になった場合、病院は血液センターに連絡します。血液センターにはあらかじめRh(-)の血液が保存されており、医療機関の要請に合わせて24時間365日いつでも血液を配達します。血液センターは一定の在庫も確保しているので、いきなり血液が不足するような事態が発生することは考えづらいです。

 

 

輸血の副作用

輸血の副作用には大きく分けて即時型と遅延型があります。即時型は輸血中、もしくは輸血直後に現れるもので、血液型が適合していない場合は寒気や発熱が見られます。血液型が適合していても、場合によっては呼吸困難や悪寒、発熱などが発生することがあります。遅延型は輸血後時間がたってから現れるもので、ウイルスや病原体への感染が原因です。

 

 

輸血の安全性

現在の日本では輸血の安全性確保の観点から売血制度は廃止されており、日本赤十字社が人々の善意の献血から血液を集めています。血液検査の技術は依然と比べれば非常に高くなっていますが、感染のごく初期に献血された血液の場合は検査をすり抜けてしまうことがあります。物事に100%がないように、献血で得られた血液も100%安全というわけではありません。

 

 

こうしたことから、輸血に当たってはその必要性だけでなく、危険性についてもあらかじめ患者に説明し、本人の承諾を得ることが必要条件とされています。また、検査目的での献血は日本では行われていません。検査を受けたい場合は医療機関で行いましょう。

 

 

自己血輸血とは

自己血輸血とは、手術の際の出血に備えてあらかじめ血液を抜いておき、その後それを輸血することです。

 

 

他人の血液を輸血する技術は飛躍的に向上しましたが、それでもまだ100%安全なわけではありません。それに対して、自分の血液はどの他人の血液よりも安全です。感染症やアレルギーの不安があるときには、自己血輸血を行うことがあります。

 

 

ただし、自己血輸血にも問題点がないわけではありません。まず、患者の全身状態が悪かったり、手術まで時間がない場合にはそもそも自己血輸血ができません。また、血管が細かったり、貧血餅だったりする場合も自己血輸血ができないことがあります。

 

 

また、採血中や採血後には吐き気や冷や汗などの症状が出ることがあります。遠くに小児や低体重、高齢者などはその可能性が高いです。採血針が太いので神経損傷や痛みの可能性もあります。

 

 

また、自己血は最大で42日間保存することになるため、保存中に細菌が繁殖する可能性が、使用期限が21日間以内の同種血液より高くなります。また、血液の保存罪などによる副作用は他人の血液と同じように表れます。

 

 

自己血輸血も完璧な方法ではないので、行う前には主治医とよく相談することが大切です。


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2016年1月5日 コメントは受け付けていません。 輸血