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歯周病は治療すると治る?


歯周病とは、歯の周りの歯周組織が炎症を起こす病気です。歯周組織とは歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質などの歯を支える役割を持つ部分のことです。炎症の範囲が狭いものを歯周炎、広いものを歯周病と読んで区別することもあります。歯肉炎を放置すると歯周病になります。

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原因

人間の口の中には常時300種類~500種類ほどの細菌が存在しています。これらの細菌は普段は悪さをすることは殆ど無いのですが、歯磨きをせずに放置したり、砂糖を摂り過ぎたりするとプラークとして口の中に貯まることがあります。1mmのプラークの中には1億以上の細菌が存在しています。プラークを放置するとさらに強固な歯石になります。プラークや歯石の上にさらに細菌が重なると、それから出てくる酵素や毒素が原因で歯肉が炎症を起こします。

 

歯周病の最もメジャーな原因はブラッシングの不足です。ブラッシングをしていても、磨き方が不十分だと口内にプラークが溜まります。とはいえ、家庭内のブラッシングだけでは限界があります。定期的に歯科医院でブラッシングを受けるなどすると、プラークがたまりにくくなります。

 

また、喫煙は歯周病のリスクを3倍~8倍程度押し上げる効果があるとされています。歯の中に被せ物がある人も、歯周病のリスクは高くなります。ただし、こうしたリスクを抱えていなくても歯周病になる人はなります。歯周病は一般的には40台以降の病気とされていますが、生まれつき歯周病になりやすい人は10代から症状が現れることもあります。

 

症状

歯周病の初期段階を歯肉炎といいます。この段階で歯との境目に近い歯肉が炎症を起こし、わずかに赤みを帯びるようになります。ブラッシングをすると出血しますが、この時点では痛みなどの不快な症状は殆どありません。その後も歯肉炎を放置すると歯周病になり、ポケットが広がっていきます。

 

ポケットとは歯肉と歯のあいだにある空間のことであり、健康な人の場合深さは大体1mm程度です。歯肉と歯のあいだがだんたん広がっていくので、歯が長くなったように見えます。実際には歯が長くなったわけではなく歯の支えが失われてきているだけであり、放置すると歯並びががたがたになり、場合によって歯が抜けることもあります。歯肉も目に見えて腫れ、ちょっと触っただけでも容易に出血します。

 

ただ、一方で自覚症状がないまま歯周病が進行していくことも珍しくありません。明らかな歯の揺れを自覚した時には手遅れになりかけていることがほとんどです。たとえ症状がなくても歯科医院で定期健診を受けることにより、早期発見がしやすくなります。

 

治療

歯周病の治療はプラークコントロールがメインです。プラークコントロールとは歯垢を除去することです。歯垢は歯科医院で器械的に落とす場合もありますが、自宅でのセルフチェックも欠かせません。正しいブラッシングをすることによって、歯石を大幅に落とすことができます。ただし、歯石は歯垢と違ってはにこびりついてしまっているので、ブラッシングぐらいではもう落ちません。この場合は歯科医院で治療を受ける必要があります。

 

歯石を落とす治療をスケーリングといいます。歯石の中でも特に硬いものを落とす治療はディープスケーリングと呼ばれ区別されることがあります。超音波の振動や歯石を取る細い器具を使って歯石をそぎ落としていきます。

 

ディープスケーリングでも対応できない時は、歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)と言うより複雑な技術で歯石を落としていきます。

 

歯石や歯垢を落とした後はメンテナンスを行います。メンテナンス期間はもともとの症状が軽かった人ならば半年に1回も行えば十分ですが、もともとかなり重症だった場合は1ヶ月に1回程度行わなければならないこともあります。

 

なお、歯石を除去すると急に歯茎が引き締まり歯がしみるようになります。いわゆる知覚過敏というやつです。知覚過敏がひどい場合は、そちらについても病院で治療を受ける必要があります。

 

予防

プラークコントロールで一番大切なのは、正しく歯を磨くことです。磨いたつもりになって終わってはいけません。重要なのは毛先をしっかりと歯に当てる音です。当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、これができていない人は少なくありません。

 

力を入れて磨くと毛先が広がってしまい、毛先が歯にしっかりと当たりません。力はなるべく緩めて、撫でるように磨いてください。また、プラークは非常に粘着性が高いので、1回や2回磨いたぐらいでは落としきれません。最低でも同じ所を10回以上磨いてください。

 

プラークコントロール以外で重要になってくるのが禁煙です。たばこをやめるだけで、歯周病のリスクは激減します。自力ではとても禁煙できそうにないという場合は、禁煙外来に行ってください。その他、規則正しい食生活やストレスの軽減も歯周病を予防する効果があります。日常生活に気をつけて、歯周病と無縁の生活を手に入れましょう。


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2016年6月14日 コメントは受け付けていません。 歯の病気