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選択性緘黙症とはなにか。大人の就職や仕事に影響も、治療の方法は……


言語に対する理解は正常であるにもかかわらず、言葉による表現が出来ずに黙り続けてしまう状態を緘黙症といいます。

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緘黙症には大きく分けてありとあらゆる場面で黙る全緘黙と、シチュエーションによっては話せることもある場面緘黙症(選択性緘黙症)の2種類があります。

 

 

症状
場面緘黙症は、家庭内では普通もしくはそれ以上に話せることが多いのにもかかわらず、
学校や幼稚園では話さないという状態が続くため、
家族はなかなか子供の症状に気が付くことが出来ません。

 

 

発症は幼児期から始まることが多いようです。
入園、入学などがきっかけとなることも多いようです。

 

 

歳とともに改善されることもありますが
大人になっても続く場合もあります。

 

 

原因
場面緘黙症の原因については、はっきりとはわかってはいません。
本人の気質、言語障害、他者と交流する頻度、不安などの要因が複雑に絡み合って場面緘黙症となるといわれています。

 

 

場面緘黙が学校や幼稚園で発症するのは、
その場所が子供にとってより緊張する場所だからです。

 

 

幼少期の家庭問題などは以前は場面緘黙症の原因といわれていましたが、
現在は関係ないという見方が大半です。

 

 

診断
診断にはICD-10、DSM-IV等の方法がつかわれます。
DSM-IVでは以下の5つの基準をもとに診断します。

 

 

  1. 他の状況では話すことができるにもかかわらず、ある特定の状況(例えば学校のように、話すことが求められる状況)では、一貫して話すことができない。
  2. この疾患によって、学業上、職業上の成績、または社会的な交流の機会を持つことを、著しく阻害されている。
  3. このような状態が、少なくとも一ヶ月以上続いている。(これは、学校での最初の一ヶ月間に限定されない)
  4. 話すことができないのは、その社会的状況において必要とされている話し言葉を知らなかったり、また、うまく話せない、という理由からではない。
  5. コミュニケーション障害(例えば、吃音症)では説明がつかず、また、広汎性発達障害、統合失調症またはその他の精神病性障害の経過中以外にも起こるものである。

 

これらのことに思い当たる節がある場合は、一度治療を考えたほうがいいでしょう。

 
場面緘黙に伴う症状

場面緘黙症の子供は多くの場合社会恐怖症、分離不安、
完全主義的傾向などがみられる傾向があります。

 

 

分離不安とは親と離れることなどに対して過剰な怖れを抱いている状態で、
緘黙症児の約25%が分離不安を抱いているといわれています。

 

 

治療
学校や幼稚園では、無理に話を指せようとせずに、
専門家の指導の下でコミュニケーションの取り方を学ばせます。

 

 

場合によっては薬物療法が取られることもあります。
いずれにせよ治療には時間がかかるので、焦らずじっくりと行っていくことが重要です。

 

 

ただし、発見については早ければ早いほどいいので、
子供の振る舞いには普段から気を使っておきましょう。

 

 

最終的な目標は話せるようになることですが、
そこにたどり着くためには子供の内面にある不安を取り除き、
環境に適応できるようにする必要があります。

 

 

話せ話せとけしかけるのは逆効果です。
イライラすることはあるかもしれませんが、
貴方にできることが子供にもできるというのは穿った見方です。

 

 

大人の緘黙症
緘黙症は大人になるにつれて症状が軽減することが多いですが、大人になっても続くこともあります。

 

 

大人になれば就職活動や仕事などで、
嫌でも知らない人間とかかわらなければなりません。
そうなったときに緘黙症という病気は大きな足かせとなります。

 

 

もし自分が何かおかしいと感じているのならば、
カウンセラーに相談するところから始めましょう。
職場にいきなり打ち明けるのは危険です。

 

 

世間とは自分と関係ない病気には冷たいもので、
そんなことを打ち明けても言い訳をしていると思われるか、
良くてしゃべれない(能力が低い)と思われるのが関の山です。

 

 

まずはカウンセラーのように、病気に対する理解のある人に相談しましょう。

 

 

支援など
かんもくの会という支援団体があります。場面緘黙症(選択性緘黙)・全緘黙症を巡る諸問題を社会に訴え、解決に取り組む非営利の任意団体で、緘黙の人、その周りの人、研究者などが集まっています。


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