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無痛分娩の種類・リスク・効果など


出産の痛みは「鼻からスイカを出すよう」と表現されます。出産をしたことがない人間にはその痛みは想像しようもありませんが、現代にはその痛みを和らげる技術がいくつかあります。痛みを抑えて出産を行う技術を無痛分娩といいます。

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無痛分娩は心理学的なもの、麻酔を用いたもの、物理学的なものなどに分けることができます。麻酔による無痛分娩は日本ではまだ全体の2.5%の人しか使っていないですが、アメリカでは約60%、フランスでも約60%、シンガポールで約16%、香港で15%の人が無痛分娩を選んでいます。

 

心理学的な無痛分娩

無痛分娩の中でも最も古くから存在するものは、妊婦の自主的な精神活動を通して、出産の痛みを緩和するというものです。古くは1933年にイギリスのリードが提唱した自然分娩法やソ連で開発された精神予防無痛分娩法がありますが、現在主流なのは「ラマーズ法」「ソフロロジー式分娩法」「リーブ法」などです。心理学的な無痛分娩法は効果がまちまちであり、全く効果を感じない人もいますが、副作用のリスクはありません。

 

ラマーズ法

ラマーズ法は1952年にフランスのラマーズが提唱した、独自の呼吸法によって出産時の痛みを軽減する方法です。もともとはソ連の精神予防無痛分娩法を改良したものであり、アメリカで普及した後1970年代に日本にも持ち込まれました。

 

ラマーズ法では基本的に鼻から息を吸い込み、口から吐くという胸式呼吸を行います。陣痛の始まりと終わりには深呼吸をしますが、「ヒッヒッフー」の呼吸パターンをつかむのが大切です。実践にあたってはラマーズ法に関する正しい知識を身につけるとともに、家族や介助者との人間関係の形成を行うことも大切です。

 

ソフロロジー式分娩法

ソフロロジーとは、心や体の調和を得るためのトレーニング方法ですが、これを1976年にフランスのクレフが産痛緩和法として取り入れました。西洋のリラックス、東洋のヨガ、禅などの呼吸法を総合的に組み合わせたもので、陣痛や出産を前向きに捉えて恐怖心をなくしていきます。リラックスできる音楽を聞きながら、眠る直前の状態を意識的に作り出すイメージトレーニングを行います。

 

ラマーズ法が痛みを緩和するものであるのに対して、ソフロロジーは痛みを肯定的に捉えるという特徴があります。肯定的に捉えることにより全身の緊張がほぐれて会陰が柔らかくなり、痛みを感じにくくなります。

 

リーブ法

リーブ法は中国の気功法を取り入れた、日本独自の無痛分娩の方法です。1990年に橋本・輪島医師が提唱した方法であり、機構の3要素である「調身」「調息」「調心」を積極的に取り言えています。呼吸法に集中して意識を痛みから逃し、気持ちを落ち着かせます。

 

麻酔を用いた無痛分娩法

麻酔を用いた無痛分娩は、心理学的な無痛分娩と比べて効果は高いとされています。心理学的な無痛分娩はリラックス効果を狙うという目的がありますが、実際のところ初めての出産では痛みに耐えるのに精一杯でリラックスなどできないという人も少なくありません。その点、麻酔を用いた無痛分娩は妊婦の精神状態に関係なく一定の効果を発揮することが多いです。

 

一方、無痛分娩は麻酔を用いるため副作用のリスクが有ります。ただし最近は麻酔も進歩してきているのでその心配は実際には殆ど無いといってもいいでしょう。ただし、背骨の変形などがある人などは麻酔が使えないことがあります。持病がある場合は、まずは医師に相談しましょう。

 

また、麻酔を用いた無痛分娩といえども、必ずしも全く痛みがなくなるわけでは限りません。人によっては「気が付いたら生まれていた」と感じることもありますが、あまり効果を感じない人もいます。また、無痛分娩によって陣痛が弱まり、結局吸引分娩などになることもありえます。そうなった場合は、子供への影響が出てしまうことがあります。

 

全身麻酔

全身麻酔には吸入麻酔や静脈麻酔などがあります。全身麻酔は原則として無痛、無意識で行われます。痛みの感覚はなくなるので安心して出産できますが、意識がなくなることに不安を覚える人もいるようです。また、子供が眠ったまま生まれてくることもあります。

 

硬膜外麻酔法

局所麻酔の一種であり、最もポピュラーな方法です。赤ちゃんに麻酔が伝わることがないため安全性が高いです。局所麻酔なので、痛みはなくなりますが意識は残ります。

 

陰部神経ブロック法

赤ちゃんが産道をぬけ出す直前に会陰部に麻酔液を駐車します。麻酔が効くのは会陰部付近のみなのでリスクは少ないですが、麻酔の注射まではラマーズ法などで痛みをそらす必要があります。

 

物理学的無痛分娩法

はり麻酔による無痛分娩(ぶんべん)法、温罨法(おんあんぽう)、摩擦法、圧迫法などの理学などがありますが、件数が少なくその詳細な評価は不明です。基本的には選ぶべきではないでしょう。


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2016年5月10日 コメントは受け付けていません。 妊娠したい