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医原病の実例と原因は?


医学の進歩に伴い、以前は不治の病とされていた病気が治ることも珍しくなくなりました。
それは喜ばしいことである反面、医原病という新たな問題も引き起こしています。

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医原病とは医療行為を原因とする病気のことです。
最もメジャーなのは薬剤による医原病、いわゆる「薬害」です。
薬害エイズ訴訟という言葉は、当時まだ生まれていなかった方も耳にしたことはあるでしょう。
その他、抗がん剤による抜け毛、手術による機能障害なども医原病とされています。

 

 

理想的な薬や医療技術とは、これらの医原病を一切引き起こさず、
それでいて悪い部分だけはしっかりと治すというものですが、実際にはそのようなものを作るのはまず不可能です。特に近年は効果の著しい反面、副作用も強烈な薬が多く、問題視されています。

 

 

日本の厚生労働省、アメリカのFDA、欧州の欧州医薬品庁などは、こうした危険の大きい薬剤や医療行為を排除し、
極力危険の少ないものを使うという考えのもとに規範を作っています。
そもそも危険な薬剤や医療行為に対しては認可を出しませんし、
いったん認可を出した後も危険な副作用はないか適宜チェックし、不適当だと思われるものがあれば排除します。

 

 

とはいえ、この制度も完璧なものではありません。
理論上は害がないはずでも、実際に投与したら副作用が出る可能性をゼロにはできません。
不幸にも薬剤や医療行為が原因で機能障害を起こした場合、これを医原病といいます。

 

 

広い意味では薬を服用した後の眠気なども医原病に含まれますが、
一般的には慢性的に残る障害を医原病と呼ぶことが多いようです。
たとえば、手術では体に傷をつけることは避けられませんが、
これも医原病としてしまうと手術そのものが出来ないことになってしまいます。

 

 

そこで通常は体に傷が付くという小さなリスクは受け入れたうえで、
病気という大きなリスクを取り除くことになります。

 

 

なお、医原病は医療ミスとは明確に異なります。
医療ミスは医師が熟練した技術を持っており、医療チームが細心な注意を払えば避けられるものです。
それに対して医原病はどんなにすばらしい医師と医療チームが居ても起こり得るものです。
医原病は現代の技術では避けられないものです。

 

 

医原病と医療行為のバランス

1.治療の効果は十分に得られるが、副作用は強い
2.治療の効果は若干物足りないが、副作用は弱い

 

 

この2者択一を迫られた場合、どちらを選ぶかは人によって判断が別れることになると思います。
患者自身の考え方、周囲の人々の考え方、医師の方針、技術などに判断することになります。

 

 

重要なのは最終的な判断は患者が行うということです。
どちらを選んでも後悔が残らないようにすることが大切です。

 

 

しかし、患者と医師では明らかに医師の方が医療に関する知識に優れています。
何の知識もない素人の患者にいきなり判断をしろと迫ってもそれは無理な話です。
医師には患者に対して十分な責任を果たす義務があります。

 

 

医原病の代表例

医原病の代表例は前述した薬害です。
訴訟や発売中止になるほど重大な症状が出ることはまれですが、
抗生物質や鎮痛薬、解熱薬などの多くは肝臓障害を引き起こします。

 

 

人によっては薬物アレルギーで発心が出たり、発熱したりすることもあります。

 

 

腎臓病やリウマチなどの治療に使われたクロロキンによる網膜炎は薬害病として社会問題になり、
現在は発売されていません。

 

 

ただし、薬に副作用があっても個人の判断で服用を中止するのは避けるべきです。
副作用が出た時は副作用が出たと医師に相談してください。
その医師がどうしても信用ならぬというときは、病院を変えてもOKです。

 

 

医師に対する強烈な不信感を持つ経験をした人は医師は必要のない薬を金儲けの投与のために処方していると考えがちですが、
実際にはそのようなやぶ医者はまれにしか存在していません。

 

 

医者としても適当な治療で悪評を立てられたら商売あがったりですから、
できるだけ誠意を持って治療に取り組みます。


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