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インフォームドコンセントにおける看護師の役割とは


近年、医療の世界に「インフォームドコンセント」という考え方が根付いてきています。インフォームドコンセントとは、そのまま訳せば「説明と同意」「十分な情報を得たうえでの合意」となります。医療の世界においては、患者が医師から十分に病気の内容や治療の目的、治療後の予想、経費などを十分説明して、理解をしたうえで合意することをいいます。

 

 

インフォームドコンセントの考え方が最初に導入されたのはアメリカでした。当時は心臓移植手術は開発途上の技術だったため、すべて人体実験としての手続きが要求されました。ニュルンベルク綱領では、ナチスの人体実験に対する反省から「医学研究の対象となる人の自由意思による同意」は絶対的に必要なものであるとみなされており、人体実験をするには患者の同意が絶対的に必要でした。その考えはやがて日本にも波及しました。

 

 

インフォームドコンセントの考え方は進歩的にも思えますが、本来は医療というものが始まった当初からある概念ともいえます。医療的には問題がない、正しいと思われている行為が、十分な説明がなかったために問題が生じるということは多々あります。近年は体の機能の一部を失う代わりに日常生活が送れるようになる治療も多々ありますが、十分説明を受けていないとトラブルのもとになります。

 

 

日本のインフォームドコンセントの現状

日本の医師法には、明確にインフォームドコンセントが必要とは記載されていません。しかし、過去の最高裁判所の判例で、医師には説明義務があることが明確にされています。近年は先進医療の現場ではインフォームドコンセントが取り交わされることが多いです。

 

 

患者には自己決定権があり、現時点での病状を詳細に説明してもらうことができます。どのように治療が行われるか、治療を行った場合にはどのような結果が得られるか、副作用が出る恐れはあるのか、他の治療法がないのか、医師の進める治療法は何が優れているかなどを、必要ならば何度でも確認できます。

 

 

複雑な治療では医師によって治療実績に差があることも多いので、他の医師の意見を聞いたり、自分で調べたりすることも大切です。医師のみならず、看護師などにも話を聞きましょう。

 

インフォームドコンセントの問題点

インフォームドコンセントには問題もあります。治療方法の選択は医師ですら決定が難しいことがままあります。それを患者にやらせていつも正しい判断が下せるかというと、そんなことはありません。効率だけを考えたならば、医師がすべて判断を下したほうがずっといいはずです。患者に決定権をゆだねることは、医師の責任逃れという要素もあるのです。医師としてもそこまで患者に対して責任を負えないでしょうし、何でもかんでも訴訟を起こされちゃ溜まったものではありませんが。


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