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人間のホルモンバランスが崩れるとどうなる?


人間の体は絶えず変化する外部環境にある程度まで適応したり、あるいは外敵から身を守ったりすることが可能です。こうした能力は神経系、内分泌系、免疫系の3つの系統が密接な関係を保ち、絶えず体の機能を調整することによって発揮されています。

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こうした能力と密接に関係しているのがホルモンです。ホルモンは脳下垂体をはじめとする内分泌腺などの内分泌腺から分泌される物質で、血液などによって他の部位に運ばれます。精神的なストレスがかかるとホルモンの分泌量が変化し、ホルモンの分泌量の異常は神経系や免疫系の作用に影響を与えます。ホルモン分泌のバランスをとることは、体調を維持することにつながります。

 

多くのホルモンは血液によって運ばれますが、一部のホルモンは血液を介さず直接的・局所的にある部位に作用することがあります。また、複数の組織から同一のホルモンが分泌されることもあります。

 

ホルモンの作用

ホルモンの作用は大きく「成長と成熟の調節」「生殖機能の調節」「エネルギー代謝(貯蔵と消費)の調節」「ストレスに対する防御反応」に分けることができます。

 

成長には成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどが、性機能の発達には性ホルモンが必要不可欠です。また、エネルギーを貯めたり使ったりするのにもホルモンが必要ですし、ストレスに対応するためにもホルモンが必要です。

 

人間の体内には様々なホルモンがあります。ホルモンはそれに対応する受容体(細胞に応答を誘起するタンパク質)と結合することによって作用します。受容体は一定のホルモンのみを認識して結合し、そのホルモンの種類に応じて様々な作用を引き起こします。一つのホルモンには多数の機能が内包されています。

 

ホルモンは常に一定量が分泌されているわけではなく、必要に応じて増えたり、減ったり、あるいは止まったりします。例えば、食後に血液中のグルコースが増えると、インスリンが多量に分泌されますし、逆にグルコースが減るとインスリンの分泌は減ります。

 

ホルモンの病気

ホルモンの病気は大きく「分泌量の異常」「分泌時期の異常」「異常ホルモン分泌」「ホルモンの作用の異常(ホルモン受容体の異常)」「2次的なホルモン異常」「その他」の6つに分類することができます。その中でも圧倒的に多いのが「分泌量の異常」で、これはさらに分泌量が多くなる「機能亢進症」と、分泌量が少なくなる「機能低下症」に分類できます。

 

機能亢進症は内分泌組織に良性、もしくは悪性の腫瘍ができた時によく見られます。また、本来はホルモンを分泌しない組織(肺など)の腫瘍がホルモンを分泌することもあります。また、内分泌組織が刺激されたり、炎症によって破壊されて分泌量が増えることもあります。

 

機能亢進症の場合は、内科的、外科的、方写真治療のいずれかを用いて、分泌されすぎているホルモン量を調整します。腫瘍がある場合は原則として外科的治療、つまり手術を行いますが、腫瘍が極小さい段階ならば内科的治療、つまりは薬剤による治療で腫瘍を縮小することができます。

 

機能低下症は自己免疫性の炎症、放射線手術や腫瘍、血管障害などによってホルモンの分泌が傷害された時に生じます。治療はホルモン注射、点鼻薬などを用いてホルモンを補給します。機能低下症は一部を覗いて永続的な病気なので、原則として一生に渡る治療を行います。治療薬が使えない場合は、そのホルモンと動揺の機能を持つホルモン、もしくは薬剤などで代用します。

 

機能低下症が薬剤、食品による場合は、これらを使用中止するだけで回復します。

 

ホルモンの状態を検査する

ホルモンの分泌量や分泌状態を調べる検査にもいろいろありますが、中でもメジャーなのは血液もしくは尿中のホルモン、その代謝産物を測定するという方法です。一般的には血液中のホルモンの濃度が通常よりも高ければ機能亢進症を、低ければ機能低下症を疑います。

 

機能亢進症の疑いがある場合は、ホルモン分泌を抑制する薬剤を投下してそれが抑制されるかどうかを検査することもあります。機能低下症の疑いがある場合は、分泌刺激試験によってホルモンの分泌量に変化があるかを確かめます。

 

血液、尿中検査以外にも効果的な検査があります。例えば血中コレステロールや中性脂肪濃度が高い場合は機能低下症の疑いがあります。

 

検査により機能異常が見つかった場合は、その原因、病変部位、性質などを明らかにするために画像診断を行うこともあります。画像診断はX線検査、CT,MRI、超音波、シンチグラムなどが一般的です。いずれも患者の負担が少ないという利点があります。

 

なお、シンチグラムとは、同位元素で特定の物質を投与し、それが病変部に取り込まれるかを見る方法です。

 

病変部位を確認するためにカテーテルと呼ばれるチューブを血管に挿入して、特定部位のホルモン濃度を測定したり、造影剤を使って腫瘍への血流をみる血管造影法もおこなわれます。

 

 


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2016年6月21日 コメントは受け付けていません。 全身の病気