スポンサードリンク

肝機能検査の正常値は?


肝臓はある程度なら損傷しても代償作用が働いて、元に戻ることができるという優れた性質を持っています。しかし、代償機能にも限界があり、大きく損傷を受けた場合は機能が回復しきらないことがあります。肝臓は非常に我慢強い臓器であり、障害されてもなかなかその症状が表に出ることはありません。そのため「沈黙の臓器」などと呼ばれることもあります。

逆に言えば肝臓に関する障害が表に出てきた時点では、すでにその病気が重症化しているケースが多く手遅れになりやすいということでもあります。万が一の事態に備えて、自覚症状がなくても定期的に肝機能検査を受けることが大切です。

スポンサードリンク

GOT(AST)・GPT(ALT)とは

GOT・GPTは肝臓病の有無を調べるときには必ず行われるといっても過言ではない最も一般的な検査です。GOTはグルタメート・オキサロアセテート・トランスアミナーゼの略、GPTはグルタメート・ピルベート・トランスアミナーゼの略です。

 

どちらも人体の重要な構成要素であるアミノ酸を作るという極めて重要な役割を担っており、様々な臓器最近の中に存在しています。

 

GOT・GPTは血液中にも一定量ありますが、臓器や組織などが損傷するとそれを回復させるために分量が増加します。GOTやGPTが増えているということは、体のどこかが損傷しているということです。普段の数値は数十程度ですが、急性肝炎になると数百から数千以上にまで増加することがあります。ウイルス性肝炎の場合、発症後約2か月で元に戻り、7割は跡形もなくなります。

 

GOT(またはAST)
正常値:10~40単位/l
高値の場合に考えられる病気:ウイルス性肝炎、脂肪肝、心筋梗塞、肝硬変、肝がん、筋疾患など

GPT(またはALT)
正常値:5~40単位/l
高値の場合に考えられる病気:ウイルス性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなど

 

アルカリホスファターゼ(ALP)とは

アルカリホスファターゼは、肝臓をはじめとするさまざまな臓器に多く存在する酵素の一種です。肝臓においては肝臓では通常毛細胆管膜に多く存在しているほか、胆汁中にも存在しており、リン酸化合物を分解する役割を担っています。

 

肝障害により胆汁うっ滞が生じると、胆汁の中のアルカリホスファターゼが血液中に流れ出るため数値が維持知的に上昇します。また、アルカリホスファターゼは骨でも形成されるため、絶えず成長している小児は健康であっても全体的に高値を示します。そのほか、副甲状腺機能亢進症、骨軟化症などでも高値を示します。

 

アルカリホスファターゼ(ALP)
正常値:104~338単位/l(小児ではこの2~3倍)
高値の場合に考えられる病気:乳頭部がん、急性肝炎、肝硬変、肝がん、副甲状腺機能亢進症、骨軟化症など

 

γ-GTP

γ-GTPは、肝臓の解毒作用に関連性がある酵素の一種です。酵素は食べたものを消化吸収したり、息をしたり、筋肉を動かしたりするためのものであり、生命活動の主役と言えるほど大切なものです。アルカリホスファターゼと同じく、肝障害が生じると血液中にr-GTPが流れ数値が上昇するので、スクリーニング検査に使われることが多いです。

 

γ-GTPが高くなっても、それ自体は問題にはなりませんが、γ-GTPが高いということは肝障害が起きている証拠になるので、どのような病気があるのか必ずチェックする必要があります。健康診断では特に脂肪肝の有無を判断する際に使われることが多い数値であり、多くの場合飲酒を控えることによって数値を正常値に戻すことができます。

 

γ-GT(γ-GTP)
正常値:男性 0~50単位/l、女性 0~30単位/l
高値の場合に考えられる病気:アルコール性肝障害、肝硬変、肝がん、胆のうがん、胆管癌など

 

総ビリルビン

ビリルビンとは、古くなった摂家級が破壊されるときに生成される黄色い色素のことです。ビリルビンは血液を介して肝臓まで運ばれ、その後胆汁中に捨てられます。肝臓で処理される前のビリルビンを「非抱合型(間接)ビリルビン、処理された後のビリルビンを「抱合型(直接)ビリルビン」といい、両方を合わせて総ビリルビンといいます。

 

肝障害が起きると胆汁中の抱合型ビリルビンが上昇し、赤血球が過剰に破壊されると被抱合型ビリルビンが上がります。慢性肝炎や初期の肝硬変では数値はあまり変わりませんが、肝硬変が進展してくると徐々に上梓していきます。

 

正常値:0.2~1.2mg/dl
高値の場合に考えられる病気:胆汁うっ滞、肝硬変、胆石症、溶血性貧血

 

血液総たんぱく

血液中のたんぱくは数多くの成分から構成されており、その2大成分がアルブミンとグロブリンです。アルブミンは肝臓でつくられ、肝炎や肝硬変で低下するほか、低栄養でも低下します。グロブリンは肝硬変や慢性炎症性疾患で上昇します。

 

総たんぱく
正常値:6.5~8.2g/dl
アルブミン
正常値:3.9~4.9g/dl
高値の場合に考えられる病気:慢性感染症、自己免疫性疾患、多発性骨髄腫
低値の場合に考えられる病気:やけど、出血、吸収不良、ネフローゼ症候群、肝硬変


スポンサードリンク
2016年5月3日 コメントは受け付けていません。 体幹の病気