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多重癌、重複癌、多発癌の定義と違いは?


多重癌とは、同一の患者に複数のがんが独立してできた場合のことをいいます。似た意味の言葉に多発癌、重複癌がありますが、両者は似て非なるものです。

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多発癌とは、同じ臓器に癌が複数できることです。それに対して、重複癌はほかの臓器にもがんが認められる状態です。多重癌は多発癌と重複癌をまとめて多重癌といいます。それぞれの腫瘍が独立しており、一方のがんが他方のがんの転移でない状態が多重癌です。

 

 

癌の発生順序により、一次癌、二次癌、三次癌、四次癌と分類されます。一次癌発生から二次癌発生までの期間が非常に短く、審査で同時に発見されたものを同時性腫瘍、最初の診断から二か月以内に次のがんが発見されたものを同時期性腫瘍、どちらにも当てはまらないものを異時性腫瘍といいます。

 

 

日本では発生期間の基準が2か月ではなく1年と定められている場合もあります。

 

 

多重癌の原因は様々です。環境が関係していることもあれば、個々人の素因によることもあり、またがんの治療が関係してくることもあります。これら三つの因子が相互に関与することによって、多重がんを発症するのです。

 

 

多重癌になりやすい環境としては、喫煙、あるいは摂食食物があります。肺がん、喉頭がん、咽頭癌、食道癌、口腔癌などが代表的ながんです。

 

 

また、個々人の素因としては、多発性皮膚癌や成人T細胞白血病などがあげられます。個々人の素因と環境因子が関与する例として、ホルモン動態あるいは食習慣が関与しているとされている大腸癌、子宮体癌、乳癌、卵巣癌などがあげられます。

 

 

また、一次癌を放射線治療や化学療法で治療した場合、それが原因で二次癌が発生することがあります。放射線療法後の二次癌には子宮頸癌治療後の直腸癌、子宮体癌治療後の白血病、乳癌治療後の肉腫や食道がんなどが上げられます。

 

 

化学療法後の二次がん発生には、ホジキン病治療後の白血病、多発性骨髄腫、乳がん、卵巣がん治療後の非リンパ性白血病などが上げられます。

 

 

もともと多重癌は非常にまれな現象であり、1958年の段階ではがんにおける多重癌の割合は0.6%にすぎませんでした。しかし、その後多重癌は猛スピードで増えており、1987年には10%を超えました。男女で見た場合は男性のほうが多重癌に2倍かかりやすいといわれています。

 

 

多重癌の発生臓器で最も多いのは胃で、以下肺・気管・気管支、肝・肝内胆管、甲状腺、前立腺の順となっています。


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2015年10月13日 コメントは受け付けていません。 がん