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自殺と自殺予防の取り組み


日本は世界的に見ても特に自殺率が高い国であるとされています。最近は以前と比べれば多少減少傾向にあるとはいえ、自殺予防が国民的な課題であることには変わりありません。しかし、自殺はなぜ起きるのか、どうすれば防げるのかを知らずして、自殺予防に取り組むことはできません。今回は自殺の原因、対処法などを考えてみたいと思います。

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自殺のリスク因子と防御因子

自殺にもリスク因子と防御因子があります。リスク因子は自殺率を高める因子、防御因子は自殺率を低める因子です。リスク因子を多く持ち、なおかつ防御因子が少ない人ほど自殺をしやすい傾向があります。リスク因子も防御因子もここには書ききれないほど沢山の種類がありますが、ここではその中でも特に代表的なものを幾つか紹介します。

 

精神疾患

自殺リスク因子の最も大きなものが精神疾患です。精神疾患にはうつ病、統合失調症、不安障害、摂食障害、ADHD,アルコール依存症、薬物障害などがあります。中でも自殺率を高めるのはうつ病で、死亡割合を20倍も高めると言われています。

 

喪失体験・苦痛体験

身近な人との離別・死別体験、あるいはいじめや家庭問題などの苦痛体験をしたことがある人は、そうでない人に比べて自殺率が高いとされています。

 

職業問題、経済問題

失業やリストラ、多重債務、不安定な日常生活などは自殺率を高める傾向があります。逆に安定した職業についており、経済的に余裕があると、自殺率は低くなります。

 

医療や福祉などのサービス

医療や福祉を適切に利用できる環境が整っていれば、自殺率は低くなります。そうしたサービスにアクセスできる環境がないと、自殺率は高くなります。

 

いのちの電話とは

いのちの電話は、国が進めている自殺予防の取り組みの一つです。各都道府県に最低1つ以上のいのちの電話が設置されており、24時間対応しているところもあります。厚生労働省は12月1日を「いのちの日」に指定しており、その日から1周間はフリーダイヤルでの相談を受け付けています。

 

自殺願望の膨らみ方

自殺に向かう気持ちはいきなり大きくなるものではなく、段階的に発展します。最初のうちは「生きていても面白く無い」というような気持ちから始まり、やがて死というものを意識し始め、自分を傷つける行動を取るようになります。そうした考えが最初は単発的に、次第に連続的に浮かぶようになり、自殺した後のことを考えたり、自殺するための手段を用意したりします。

 

自殺にかかわる専門家は、当事者がどのような思いの段階にあり、どの程度のリスクにあり、どのような治療手段が必要かの判断をしなければなりません。


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2016年7月19日 コメントは受け付けていません。 うつ病 予防